【shopify】shop Payって何?越境で有利?使えるといいの?

shopifyでECサイトを制作すると「shopify Payment」と言う決済サービスが付帯してくるので、外部決済を別契約しない限りはこれを使って「shopify Payment」が対応している支払い方法でお客さんは支払いをする事になるわけですが、対応している決済が
- クレジットカード
- Paypal
- Amazon Payment
- Google Pay
- Apple Pay
- shop Pay
と言う構成です・・・で今回の記事で対象になっているのはその中にある「shop Pay」なわけです。
その他の使える物の中で明らかに異質と言うか・・・「お前何なの?」と言うのが大多数の日本人の意見だと思います。なので、この記事の中でshop Payとは何なのか?使えるとなんかいい事あるのか?について解説していきたいと思います
目次
shop Payとは?
まずは端的にshop Payが何なのか行ってしまいましょう。早い話が
shopify Pay
少しアルファベット数増やしただけじゃない?と言う意見はごもっともですが、端的に言ってしまえば「shop Pay = shopify Pay」なんです。一体全体どういうことかと言うのは他のGoogle PayとかApple Payを引き合いに出して考えるとわかりやすいかと思います。
Google Payはその名の通りGoogleが提供している支払いサービスです。Google Payに自分のクレジットカードを登録しておけばGoogle Payに対応しているお店なら街中のお店でもクレジットカードを使うことなく、スマホで決済出来たりするサービスを利用している人もいるのではないでしょうか?
Apple PayはそのApple版なのでiPhoneの人は「あー、あのApple Payね」と何となく感覚的にもわかりやすいかと思います。
GoogleとAppleはスマホに紐づいているのが感覚的にもわかりやすいので理解されやすいと思いますが、それが「shopifyやってる同じような物だ!」と言われると、スマホと直接絡み合ってないので感覚的には急に遠くの存在になる気がします。
もう少し身近に感じさせてくれるのは「Amazon Payment」の方が身近な感じがしますかね。Amazon Paymentはアマゾンに登録してある顧客情報を使って全然アマゾンではない場所でも支払いが出来てしまうサービスです。
これによってお客さん的には新しいECサイトなどでわざわざクレジットカード情報を入力しなくてもAmazonに登録してある情報で決済が出来てしまうのでとっても便利ですし、セキュリティ面での安心感もあります。だってAmazonに登録してある情報だけしか使ってないですからね。
ようはこれと同じで、shopifyが提供しているshopifyにクレジットカードを情報や住所を一回登録しちゃえば、その後もshop Payを使う事で、クレジットカード情報の入力や住所入力の手間を省いてくれるのがshop Payです。
クレジットカード情報の管理はshopifyの中と言う事になるので、セキュリティ的には各お店でクレカ情報を保持する事もなくお客さんにとっても販売者側にとっても安心な制度で、その提供元はGoogleでもAppleでもAmazonでもなくshopifyだと言う所がshop Payのミソです。
shopify Paymentと紛らわしい問題
ちょっと余談の章ですがshopifyでお店を始めると「shopify Payment」と言う物が使えるようになるのですが、これとshopifyその物に何の差があるのかが、非常に我々日本人にとって理解し辛いのもイマイチshop Payが普及しないポイントの1つかと思っています。
shopify Paymentって何でしょう?
要はshopifyが提供している決済プラットフォームが「shopify Payment」なんですが、そう言われても「うん。だってshopifyのサービスだもんね」ぐらいにしか思わないと思いますし、実際私がshopify Paymentとshopifyは別元の考える必要がある!と気が付くのに結構時間を要した記憶があります。
shopify Paymentはあくまでも決済用のプラットフォームです。shopifyで決済をする際に別に利用しなくてもいいプラットフォームで、ただshopifyでshopify Paymentを利用した方がお得だよ!と言うだけです。
実際shopify Paymentを利用せずとも「KOMOJU」や「GMO Payment」だけを決済プラットフォームとして使う事も可能です。KOMOJUでもクレジットカード決済は出来ちゃいますし、KOMOJUならコンビニ払いも出来る、携帯キャリア決済も出来る!めっちゃ便利。
とは言えshopify Paymentを利用しないと決済手数料が割高になるので、KOMOJUのクレカはshopify Paymentと併用しても基本は使いませんが。
こう書いてみると少しお気づきかと思いますが、あくまでも決済プラットフォームなのでshopifyが提供しているサービスの1つでしかないわけです。KOMOJUもそれと同列のサービスだと考えるとわかりやすいかなと思います。
ECの外に出てみると決済サービスには「AirPay」「Squear」Square「楽天ペイ」などある程度クレジットカード決済などを管理した事ある方には「決済サービス」だと言う事が理解しやすいかとは思いますが、「shopify Payment」はshopifyがやっている決済プラットフォームだと言う事を、認識しておくとこの先の事も理解しやすいかと思います。
知名度が激烈イマイチ(日本国内で)
利用にあたっての最大の懸念点は圧倒的に「知名度」が不足している事です。実際、この記事をここまで読まれている方はお気づきと思いますが「shop Pay」っていったい何なの?と思って読みに来てくれてると思います。また少なくともshop Payについて調べようと思っているあなたはshopifyについて調べているうちに「shop Payって何だろう?」って思ったのではないですかね?
そう。普通に生活しててもまず出会わない単語なのでshopifyに着いて調べてる人ですら「なんだこれ?」って思う程度の知名度です。
しかもshopifyのロゴを見ると

この緑色の部分が多い中で

こんな紫色を見せられてもピンとこないのは無理もありません。結局の所
あれ何のなの?怪しいからやめとこう
と言う感覚にしかならないのが、現状の日本国内の反応ではないでしょうか?
日本人はこういう感覚や情報を掴むのが、残念ながら国民全体で猛烈に遅い国です。世界的には10年以上前から
クレジットカード情報を知らないサイトに登録したくない
と言う人が沢山いる中で、Paypalと言うサービスを介せば決済毎にいちいちクレカ情報を開示する事なく買い物できるサービスが普及しているわけですが、Paypalの知名度だってどうでしょう?ほとんどの人はその存在すら知らないと言うのが現状ではないでしょうか?
Google Apple Amazonぐらいの知名度だとようやくギリギリ安心感があるので使う人が現れますが、本来はセキュリティ上安全になるはずのPaypalすらたいして普及しないのは基本的には
知らない物は怪しい
怪しいから、調べてみよう!とはならず、先に進もうとは思わない現状維持マインドが強い日本人だからだとは思いますが、shop PayはPaypalよりもさらに知名度が低いので怪しさは増えるだけです。日本人はこう言う物は相当周りが使うようになってから出ないと使いださない。相当周りが使うようになる状況って言うのは相当宣伝をして「毎日のように見かける」レベルにならないといけません。
それこそPaypayぐらい宣伝しまくってようやく認知される感じです。(PaypalとPaypayは全くの別物ですよ!)
日本国内ので普及と言う面ではshopifyさんもあまり積極的な感じはしないのでそもそも諦めているのか、認知活動が必要だと言う事に気が付いていないのか?やや不思議に思う所はありますが、実際に普及させるのも相当至難の技だとも思います。便利かつセキュリティ的にも有利なんですけどね・・・
shopifyのお店自体は今後も日本国内では増えてくるでしょうからもしかしたら5年後ぐらいには当たり前に認知されているかもしれませんが、現時点では日本ではほぼ意味のない支払いサービスだとも思ってはいます。
海外知名度はどうだろうか?
それでもshop Payが使える事で何がいいのか?
と言う問題に直面すると思いますが、これが効力を発揮するのは圧倒的に「越境EC」をやりたい時です。
shopifyは日本国内での知名度はまだまだ発展途上だと思いますが、海外に目を向けると新規ECサイトをモール以外(Amazonやebay)で作る場合のシェアが90%と言う猛烈に高いシェアを誇っています。つまり海外の方はECサイトを使う上でshopifyで作られたサイトで買い物する機会と言うのが非常に多い訳です。
そうすると必然的に「shop Pay便利だな」と言う事でshop Payを使う人と言うのも年々増えています。
日本人は感覚的にあまり海外を見ない性質があるのでなかなか「海外の人がどれだけ日本の物が欲しいのか?」と言う事がわかっていないかと思いますが、日本の物を欲しい海外の人って言うのはかなり多いです。が、越境ECまで手を出しているお店と言うのはかなり少ない。
実際に越境ECやる上で「島国」と言う配送面で圧倒的な不便さがあるのもなかなか越境ECに踏み切れない理由だとは思いますが、海外の人はどこで買っていいのかわからないのも現状で買える店を見つけたとしてもその店の信頼度と言うのは半信半疑な部分があるのではないでしょうか?
実際、私も海外のお店から越境ECで物を買う事があるのですが、海外から物を買うのに「クレジットカード番号」を入力するのは結構勇気がいりまして、Paypalが使えないから買うのはやめておこう。と思ったことが何度もあります。
しかしPaypal並みの知名度を誇るshop Payが日本のとあるお店で使えたとしたらどうでしょうか?
「あ、shop Pay使えるんだ」と思う事で
- クレジットカード入力不要
- 住所入力不要
- ワンクリックで買えちゃう
販売面での不安を消しつつ、購買までの手間も大幅に削減が出来るので「迷ってるうちに買っちゃう」と言うECサイトでのコンバージョン面では実はかなり有利に働きます。
日本人向けにはほとんど成り立たないこの「不安」がない海外の方にとってshop Payが使える事はむしろ安心感です。すぐ買えちゃうし。そう言った面でも
「shop Payが使える」
その1点があるだけで越境ECを行う場合には有利になる可能性があるサービスだと言う事も念頭に置いておくと良いかと思います。
まとめ
最終的にまとめるとshop Payと言うのは

- shopify Payって事
- shopify Paymentって言葉のせいで紛らわしい
- セキュリティ面で安心
- 日本の知名度は壊滅的にない
- 海外知名度はある
- 越境ECでは安心感につながる
なんて言う要素があるのかと思います。
結局の所「怪しい物ではない」のですが、激烈に低い認知度が問題で日本ではまったく宣伝材料にはならないのが現状、海外に向けた越境ECをやる事を考えると
「shop Payが使える」
と言うその存在自体が有利に働く可能性がある。
そんな要素がshop Payかとは思います。
今後shopifyはさらにshop Payを使って買い物までの導線を短く出来たりする改良を加える予定みたいなので、日本でもある程度普及してくれば買い物までの導線がめちゃくちゃ短くてコンバージョン率(この場合購入率)が大幅に上がる可能性もあります。
ここは普及率にもよってくるので「導入しといた方がいいよ!」と言いきれる部分でもないですが、少なくとも「導入して損はない」物ですし、もう少し業界を挙げて普及活動をしていけばshopifyを使っている業者さん全員に物凄い恩恵をもたらす可能性があるサービスだと思っています。
普及活動が圧倒的に足りていないので、この記事を読んでくれた方はぜひとも積極的にshop Payの事をどこかに掲げたりして、日本国内での認知活動が出来るとみんなで「WIN×WIN」に慣れる未来があるのではないか?
本気でそう思ってはいます!