【shopify】知らないと不安。日本語対応どうなの?
カートシステムとしてshopifyでの制作を検討している段階で、チョイチョイ見聞きする中で不安になる情報として「日本語対応」とか「日本の商慣習に合わない」的な情報を見聞ききするかと思います。
この記事は、そう言った不安を感じる方に向けた記事になっています。
目次
shopifyは日本語対応大丈夫なのか?
まず結論から言ってしまうと
「90%」大丈夫です!
と言う答えになるかと思います。
えー?! 100%じゃないの??
と思うかと思いますが、残念ながら100%は無理です。ある程度はshopifyに従うしかないパターンと言うのは存在してしまいます。
基本的には「テーマ」と言われる、サイトを訪問したお客さんが見る部分に関しては日本語で表示する事が可能です。また日本語の文言も手動で変更できるので、ここがおかしな日本語になる事はありません。
翻訳出来る機能が備わっています
ただし「アプリ」に関しては若干違います。
すこしわかりにくい概念ですが「テーマ」はAndroid、Windwos、iSOの様なパソコンやスマホで言うOSに当たる部分なのですが、その上で起動してる「アプリ」はスマホのアプリに似た概念だと思って下さい。
何となく想像出来るかと思いますが「ゲーム」のアプリ(例えば「うま娘」と「ツムツム」)でもアプリによって挙動とか見た目が違いますよね?そこに海外製のアプリが混じっている場合(例えば「パズルアンドサバイバル」とか「Merge Mansion」とか)は日本語は機械翻訳されたちょっと変な日本語になってたりします。
shopifyのアプリも基本的にはこれと同じだと思って下さい。
アプリによっては世界中で販売したいので「翻訳機能」を内装していたりする場合も結構ありますが、まったく対応していないアプリも存在します。 例えば、よく使うレビューアプリで「juege.me」と言うアプリがありますが、こちらはテーマその物が日本語対応してたりもしますし
弊社がよく使う、お気に入り登録アプリの「Wishlist Hero」は翻訳機能を有してたりします。
と思いきや同じ、お気に入り登録アプリでも一番有名な「Wishlist Plus」は無料プランでは翻訳機能に対応していなかったりもします。(ちなみに有料プランでも日本語化はするが翻訳する文字はアプリ側に決められて、手動変更は自由には出来ない。頼めば都度直してはくれるらしい)
つまりの所ですね
海外製のアプリを使う際には日本語対応はどうなのか?をしっかり検討しておきましょう!
と言う点に気を付けておけば基本的には日本語対応にも問題なく対応出来ます。
これが100%ではなくて90%になってしまう由縁でもあります。
あ、ただし管理画面に関しては殆どのケースで日本語化しません!!そこは頑張って英語で対応していける覚悟と言うのはshopifyの場合どうしても必要な要素になってきます。
そこは頑張りましょう!!
日本の商慣習と合わない
これもよく不安になる要素かと思います。
こちらも結論を言ってしまうと「80%」ぐらいの対応力です。
一番問題になるのは「配送日時指定」の問題が多いでしょうか?日本のカートシステムの場合、ほぼほぼ初期機能としてついているかと思いますが、shopifyの場合は追加で設置する必要があります。
アプリの場合は相場的には「$9.9/月」ぐらいの費用感になってきますが、アプリのいい所は大抵の配送業者の伝票出力フォーマットに合わせてcsvを生成してくれますので、送り状の発行が楽です。
もう1つコードで自力実装する事も可能です。コード実装する場合は別途構築を自力で出来る知識が必要になってきたりもしますが月額がかかりません。そしてcsvの形も送り状用のフォーマットにはならない為、別途Excelで変換用のシートを作っておくか、頑張って手書きするかと言う方法が考えられます。
まぁ、いずれにしても何とかはなるんです!
代引きは対応できる
代引き決済は対応がやや難しいです。システム上代引きには対応させられるのですが、「代引き手数料」をどこでお客さんに表示するのかが問題になってきます。
「チェックアウト」画面では表示不可
※チェックアウトとはカート以降の「住所入力」「配送方法指定」「決済」の3ページの事
なので、表示するとしたらチェックアウト前の「カートページ」で見せる事は可能です。頑張れば、最後のサンクスページと、注文確認メールにも表示する事が出来なくもないですが、かなりの知識と構築能力が必要なので専門家の手は必要かと思います。
あと「代引き手数料」に関してはshopifyの経理上には全く反映されません! 各配送業者からの請求書が来るので、経理上の処理は可能かと思いますが「オーダー毎に紐づいたデータが欲しい」と言う場合には少し対応が難しいかと思います。
それからキャンセル時や受取拒否などの問題にもシステム的な対処が難しいのも難点なので、代引きに関しては「出来るけど推奨しない」と言うのがshopifyの本音かと思います。
日本のアプリは充実してきている
初期機能では、正直言って商慣習に合わない所が有るのは事実ですが、最近は日本のアプリが増えてきているので様々な商慣習にも合わせられます。
例えば「のし」に関してもアプリで対応出来ますし
LINEさえわかれば匿名で配送できるアプリなんて物もあります
納品書なんかも日本の慣習には合わない物しか初期にはないのですが、その辺もアプリで対応出来てしまします
領収書の自動発行アプリなんかもありますね。
アプリを使えばだいたいの事は合わせられます。特に2022年辺りには物凄く日本のアプリと言うのが増えてきているので、商慣習問題は殆ど解消されつつあると思います。
日本人も慣れてきてる
あと、これは他力な部分ですが我々日本人も海外製の物に慣れてきているとは思います。
例えばgoogleアカウントを見ても氏名は普通に逆です。
何かを見ていると流れてくる海外製ゲームの広告の日本語なんて、何となく変な物もしょっちゅう見かけますよね?
同じ通販サイトにてしてもAmazonなんて日本語おかしい商品大量に売ってるじゃないですか。
今後はそれだけでなくても「日本語対応しないシステム」と言うのはドンドン増えて行くと思いますので、いまちょっと不慣れぐらいでも、残念ながら国力を考えれば、日本人の方が強制的に慣れさせられていく事にはなると思います。
日本対応率は90%でも、その他の差分凄い
結局日本に対する対応と言うのは100%にならないのがshopifyだとは思います。それでも何故shopifyが進められることが多いのか?と言う疑問もわいてくるかと思います それは圧倒的にカスタマイズ力が高いからだと思います。
アプリで実装する事ももちろん可能ですし、専用言語のLiquidやJavaScriptなど個別に機能そのものを追加して行く事も可能です。
例えば上記で紹介している「のし」機能もある程度機能を絞って実装しようと思えば、月額無料になるコードで実装する事も可能です。コードで実装した場合にはアプリの月額使用料金はかからない事になります。少し初期工数が出るので初期費用は掛かる可能性はありますけど、そのうち回収できるでしょう。
他にも「shopify Flow」と言うアプリを使えば、注文時や発送時など指定した条件の時に、指定した事を自動処理なんて言う自動化機能も結構強烈に便利だったりもしますし、マーケティング機能もかなり優秀なので、マーケティングに不慣れな方でも眺めているうちに「ここの数字見ればいいのか」とかわかってくるようになります。
そう言った最初の頃には気が付かない細かい所をどんどんグレードアップして行けるのがshopifyです。
他のカートシステムの場合はどこかで限界がくる場合がほとんどですし、完全にフルスクラッチ(オーダーメイド)する場合は、初期費用も馬鹿でかくなるうえに、管理費用、更新費用も高額になりがちです。
shopifyの場合はECサイトとして拡充していく為のスモールスタートも出来るし、将来的にどんなに成長したとしても対応出来るプラットフォームと言うのは唯一無二です。
その辺りが圧倒的に世界シェア(90%)を取るだけの力の源ですね。