【shopifyプランを比較】プラン毎に何が違うのか?機能?手数料?
shopifyの事を調べて「料金プラン」毎の違いって何があるの?「機能」?「手数料」???
と色々見てもごちゃごちゃ書いてあってなかなかわかり辛いともいます。ここではその料金によって違うプランを色々解説いたします。
また、あまり細かく見過ぎてもよくわからないと思うので、超細かい所は公式ページを見ればわかる違いなので、そうではなく実際に使う上でどれを選ぶべきか?と言う抑えるべきポイントにしぼって解説していきたいと思います。
結論だけ見たい方はコチラから結論に飛んじゃってください!
2024年1月24日にプランの大幅な変更がありました!
こちらの記事はその点についてまだ加筆修正してませんので、shopify公式と照らし合わせてご覧ください。
目次
どんな料金プランがあるの?
料金比較
まずはどんな料金プランがあるのか?から見て行きましょう。
メインになるプランは3つで、それ以外に「売るだけの格安プラン」「超プレミアムなプラン」の2つもあって、2023年3月現在では5個のプランが存在しています。
それ以外の2つは後程解説するとして、まずは基本3プランを公式データから比べてみましょう。
プラン名 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
月額(年払い時) | $25(約3,250円) | $69(約7,670円) | $299(約38,870円) |
カード手数料 | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
外部決済手数料 | 2.0% | 1.0% | 0.5% |
カード手数料は「VISA」「MASTER」の場合を掲載しています。JCBとAMMEXはもう少し高いので、その辺りは公式ページをご覧ください。
ここで見るべきポイントは月額に対して、手数料が下がる割合の寄与する度合いです。
クレジットカードの手数料で言えば高いプランで「0.15%」の差が出るので、単純計算月100万円売れると1,500円の差になりますので、ここの手数料に関してはたいして差が出ない事は判るかと思います。
いっぽう外部決済手数料は最大で1.5%の差が出ます。
外部決済手数料とは、shopifyの公式決済サービスである「shopify Payment」以外を利用した際の手数料です。例えば「コンビニ払い」「携帯キャリア決済」「Paypay払い」「AmazonPay」などを利用した場合、各々の手数料とは別でshopifyにかかる手数料です。
これを単純計算すると月100万円外部決済があった場合には15,000円の差が生まれるので、そこそこ回収されます。特に真ん中のスタンダードでも1%下がるので100万円売れるならスタンダードで1万円下がるのでベーシックよりお得です。
料金以外で「差」がある所
公式ページのプランの違いを見る中でベーシックプランと差のある物を比較して行きます。ここで問題になるのが、機能的に「日本では対応していない物」も公式ページには掲載されてる事がある点です。順次対応してくれるケースもあるのですが、基本的には北米やヨーロッパから対応が始まり日本はまだ。みたいなものも「出来る」表示になっていたりするので注意が必要です。
プラン名 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
スタッフアカウント | 0 | 5 | 15 |
レポート | ベーシック | 標準 | プレミアム |
外部サービスの計算済み配送料 | × | × | 〇 |
Eコマースオートメーション | × | 〇 | 〇 |
関税と輸入税の計算機能 | × | × | 〇 |
この中でも特に比較すべき大きな特徴は「レポート」「Eコーマスオートメーション」の2つです。この2つは後でもう少し詳しく書きますので、まずはそれ以外について解説して行きます。
スタッフアカウント
スタッフアカウントは数値で違いが表現されていますが、要は管理用のスタッフアカウントをいくつ登録できるのか?の差です。
スタッフアカウントはアカウント毎にストア内のいじれる権限を設定できます。例えばあるスタッフは「顧客情報は見れないけど、商品登録は出来る。」のように細かい設定が可能なので、大規模店になる程スタッフごとの権限がしっかり管理された方が良いでしょう!
オーナーはスタッフに換算されないので実際にはこの「人数+1名」の枠があると考えて下さい。
拠点が複数あったり、倉庫を外注していて倉庫の人にもスタッフ権限を渡す場合などにはベーシックだと、人数が足りない可能性が出てきます。
その辺りは考えるべき要素の1つになるでしょう。
外部サービスの計算済み配送料
アドバンスプランでのみ解放されるプランです。ここは使えたら便利そうですが残念ながら日本では使い物になりません。
この計算を出来る配送業者は決まっており、対応出来る業者は
- UPS
- USPS
- Canada POST
- FedEx
の4業者です。まぁ・・・見ての通り日本ではほぼ馴染みのない業者ですよね。「ヤマト」「佐川」「ゆうパック」辺りは全く対応していないので、プラン毎に使える可能性があっても実際には全く使えないので要注意です!
関税と輸入税の計算機能
ここもアドバンスプランで解放される部分ですが、これまた日本ではほぼ使わない気がします。
配送方式として【DDP方式】と言う方式の時のみ適用できる制度ですが、対応業者がFedExやDHLの様な国際宅急便のちょっとお高い業者が主流になります。弊社では実際に連携した事が無いので、結論は延べられませんが、基本的には使えない可能性が高いと思われます。
実際に日本から海外におくる場合には「外部の倉庫に委託する」「日本郵便系のアプリを利用する」辺りが選択肢になってくる事が多いかと思いますので、プランとして考える場合はここもあまり考えなくて良い要素になります。
レポート
公式ページのプラン説明でただただ「レポート」と書かれて「標準」が何を示すのかも説明されていないですが、ヘルプページを探すとギリギリ出てきます。(ただヘルプページに情報が若干古いです)
ストア分析とレポート | スターター / ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify Plus |
(詳細はリンクをクリック) | ||||
ストア分析ページ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
財務レポート | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
(税金と支払いに関する情報を含む) | ||||
製品分析 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
ライブビュー | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
集客レポート | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
在庫レポート | ✓(5/7ページ) | ✓ | ✓ | ✓ |
行動レポート | ✓(5/6ページ) | ✓ | ✓ | ✓ |
マーケティングレポート | ✓(1/5ページ) | ✓ | ✓ | ✓ |
注文レポート | - | ✓ | ✓ | ✓ |
売上レポート | - | ✓ | ✓ | ✓ |
POS売上レポート | - | ✓ | ✓ | ✓ |
利益レポート | - | ✓ | ✓ | ✓ |
お客様レポート | - | ✓(7/9) | ✓ | ✓ |
カスタムレポート | - | - | ✓ | ✓ |
ヘルプページの表はこれにshopify Liteプラン用の説明も載っていますが、現在はLiteプランが廃止になっているので、そこは載せていません。
スタンダートプランが「標準」の機能になるので、ベーシックでは結構端折られているのがわかるでしょうか?
shopifyのプラン毎にある機能差の中でこの要素がまず検討すべき大きな要素の1つです。スタンダード以上のプランですとご覧の通り「注文レポート」より下の部分が解放されます。この中でも特に「売上レポート」「お客様レポート」はかなり優秀です。
売上レポート
お客様レポート
画像の添付で申し訳ないですが、こちらが各々の取れるデータです。
このレポートの精度は本当に高く、スタンダードプラン以上ではこれをフルに活かして店舗運営をする事ができます。
「このディスカウント施策はどれぐらい上手くいったのか?」
「1回しか買ってくれないお客さんになにか出来る事はないか?」
「ロイヤルカスタマーに何か特典でも・・」
等々の施策を考える分析を見せてくれます。こう言ったデータ集計を他社に依頼すると結構な費用もかかりますが、shopifyでスタンダートにしちゃえば誰でも手に入ります。他のカートシステムでもある程度データが取れるとは思いますが、shopifyはその精度が本当に極端に高いので、売上が上がれば上がる程に重要な機能が、スタンダード以上なら基本勝手についてくるわけです。
アドバン以上のプランになると更にここに「カスタムレポート」が付いてきます。必要なデータを必要な期間で抽出する事が出来るので、徹底的に分析を極めて行きたい人にはかなり有効な手段です。月額が3万円を超えるプランで使えるわけですが、徹底的にマーケティングをしたい状態と言うのは、月商で500万円を超えるような状況になってからでしょうから、そのぐらいの売上があるのでしたら、その投資効果は十分あるでしょう。
最初の頃はカスタムしなくてもかなりデータが取れるので、スタンダード分あるかでも相当、分析力の差があると思います。
いずれにしても、このレポートは強力なツールです。本気でECサイト運営をして行く上ではわりと欠かせない機能ではあると思います。
Eコマースオートメーション
何となく読んで字のごとくですが、いろんな事をオートメーション化出来る機能と言うのがあります。別名「shopify FLOW」とも言います。
コチラはスタンダード以上のプランから使えるアプリになるのですが、この機能は本当に凄い。
詳しく知りたい方は上部の記事をご参照頂ければと思いますが、なにせ自動化されるんです。ありとあらゆる事が自動化されます。
例えば「顧客の購入金額が累計10万円を超えたら、ロイヤルカスタマータグを付与」とか「商品を追加したらスタッフ全員に通知」とかも出来ます。
更には連動できるアプリはshopifyのアプリだけではなくて、外部アプリも連動できたりするので
「商品情報を更新 → スプレッドシートに更新情報書き出し」なんて事も可能ですし、話題のChatGPTも早くも外部連携出来て何かに使える可能性までも広がっています。
詳しく説明するのが難しいほど、本当に色んな事を自動化出来てしまいます。
この機能1つでECサイトの可能性はかなり無限大に広がっており、これが使える事だけでもshopifyの強さが際立つ。他のプラットフォームでは出来ないし、プラットフォームを使わないで、もし1からシステムを作ったら場合には数百万円かかりそうな事を比較的簡単に実装出来てしまう驚愕機能(難しい事を設定するのは専門知識が必要です)
また自動化の恩恵って「人の時間を作る」事にもかなり貢献します。毎日15分の作業だとしても、月に直すと5時間かかりますよね?5時間を時給換算したら、安くても7,000円はかかるわけです。ベーシックとスタンダードの価格差は5,000円ぐらいなので余裕でペイしてくれちゃいますよ。
この機能が欲しいためだけにもshopifyを使った方がいいぐらいのキラー機能です。
その他の2プラン
スタータープラン
コチラは旧ライトプランは廃止された後に出来たプラン。とにかく簡単なお店でいいからshopifyで販売を始めたい方専用のプランです。
超シンプルはストアフロント(販売ページ)が用意されていて改造は出来ませんが、インスタやTikTokなどとの連携販売は使う事が出来ます。とにかく売る場所さえあればいい!と言う方向けのプランですが、将来的にECサイトを大きくしたくなった時には、そのままプランをアップグレードできます。
そのままアップグレード出来る事にもそれなり意味があり、顧客情報を引き継いだままアップグレードできる恩恵は無視できない恩恵です。
SNSに力がある場合には選択肢になるプランかと思います。
shopify PLUS
月額が「$2,000」(日本円26万円)かかる超VIPプランですね。
手数料が安くなる特典もありますが、それはオマケ程度に考えて、実際に違う事の中で代表的な物を上げてみましょう。
- shopifyオフィシャルの選任が付く
- チェックアウトの編集が出来る
- ストアが9個作くれる
- BtoB用(卸売り)のチャンネルが作れる
- とにかく沢山APIが利用できるようになる
PLUSになるまでは、shopifyオフィシャルの選任はいませんが、PLUSになれば専任担当が付いて色々聞く事が出来ます。少し安心感ありますが、最終的には
パートナーに依頼して下さい」と投げられるパターンもままありますが。
一番恩恵をすぐ考えられるのは「チェックアウトの編集」だと思います。チェックアウトは最終のお客さんが決済する画面で「住所入力」「配送方法の選択」「支払う」の3ページ部分ですが、PLUS以外のプランでは機能の変更はおろか、レイアウトの変更も出来ません。ですがPLUSになればいじれます。
「chekcout.liquid」がいじれる!
と言う情報が世の中には出回っている時もありますが、これは一昔前なので注意して下さい。現在は「Checkout Extention」がいじれるようになっていますが、いじる難易度は相当高いので、それこそ専門のエンジニアがいないと事実上ほぼいじれないので注意して下さい。
その他の部分でもAPIが大量に利用できるようになるのはいいですが、いじれる人は少ないです。いじる場合はそれ相応の費用が掛かると思って、月額以外にも開発費が発生すことも考えましょう。
ただ、元々この月額を考慮に入れられるお店は売上が月に1,000万を超えるようなお店さんです。自由度はかなり上がるので、費用上げてでももっと色んな事がしたい場合にはかなり有力な選択肢です。
PLUSがあれば、高いサーバー代を払って高い保守費用、高い開発費を払ってフルスクラッチ開発する必要はほぼない。それこそ自力で「zozo」作るぞ!とか思わない限りは1000万円を超える費用をかけてフルスクラッチするメリットが何も見つからないぐらいにはいじれます。
お店を増やせるのもメリットです
比較的大規模なショップを数点持つような方でしたら6店舗持てば全部アドバンスで持つのと同じぐらいの料金になってきますし、各々のお店にもっと自由なカスタマイズが出来るようになってきます。大型アパレルブランドで何ブランドも持っているような場合にはかなり有力な選択肢です。
卸売り
卸売りを通常プランでやる場合には「掛け売り」をどうやって処理するかが割とネックになります。価格自体はアプリで会員ごとに「7掛け」などの設定は出来るのですが、決済方法は基本カードとか銀行振込です。「掛け売り」と言う項目自体は制作可能ですが、一般のお客さんにも選べる選択肢として表示されるので・・・さて、どうする?となってしまします。その点もPLUSでしたら問題なく処理できます。
実際に恩恵はかなりあるパターンもあるのですが、いかんせん月額も高いので【ECサイトが会社の売上の柱】としてしっかり運用する方専用プランだとお考え下さい。通常の使い方ではアドバンスあれば十分かとは思います。
まとめ
最終的にどのプランを選んだらいいのかをまとめて行きましょう。
基本的には主要3プランの中でも圧倒的にいいであろうプランは「スタンダードプラン」です。後述しますが「オートメーション」の力は本当に絶大です。その上レポート機能もかな充実します。優秀な分析家と自動処理(スタッフ)が付いて月8,000円と思えば安いもんです。
その上で各プランのオススメタイプを締めに書き記しましょう
ベーシックがおススメな方
始めてECサイトを作って、データもクソも無いよ。まずはECサイトの運営に慣れさせてよー!と言う方は迷わずこのプランで良いと思います。最初からスタンダードを毛訳したとしても「何を自動化したいのか?」「何を分析すべきなのか?」までは判りません。
最初から予算を書けて、マーケティングも外注して行くつもりでしたらスタンダードもありだと思いますが、まずは日常的にECサイトを運営すると言う事に慣れて行く事が大事です。その上では最初はベーシックで練習して行く方が現実的だと思います。
サーバー機能なんかは上位プランと変わらないので、今後の成長を夢見て行く為のプランです。
スタンダードがおススメな方
本格的にECサイトを運営して、しっかりとデータ解析もしつつ、出来る所は自動化して、売るための時間を増やしていきたいのでしたら、迷わずスタンダードプランです。shopify FLOWで実現できるオートメーションは本当に幅が広いので、あなたのお仕事を月額たった数千円でめちゃくちゃ楽にしてくれます。
またどこ経由で入ってきたお客さんにどれぐらい売れた?ロイヤルカスタマーは誰だ?売れ筋商品は?売れる時間帯は?等々色んなデータ解析も勝手についてきちゃうわけですから言う事ないです。
他のECサイトプラットフォームで安い所が有るので、一瞬高いような気がするかもしれませんが、よくよく考えれば料金的にも月額8,000円弱ぐらいで導入できる有能な秘書が雇える。と思えば全く高くない料金だと思います。
本気でECサイトを事業の柱の1つにまで育てて、やる方には最適なプランです
アドバンスがおススメな方
比較的大規模なお店になってきて、スタッフ数がかなりいる場合、セキュリティや機密情報の為にも権限を細かくコントロールする必要は出てくるかと思います。またその規模になればマーケティング上のデータもカスタマイズした物が欲しくなってくるので、その段階になればこのプランです。
最初から行く必要はなく、スタンダードで物足りなくなった方が進むプランだとも思いますので、使いながら検討して行くプラン化と思いますよ。
もう既に売り上げが月に数百万単位で上がってきて、さらなる高みを目指す方に最適なプランです。
ざっとまとめると、以上がプランの大きなまとめです。
shopifyのいい所はお店の規模に合わせていつでもプランを格上げ出来るところです。最終的にはPLUSが用意されているので、今どきフルスクラッチして1,000万円以上かかる完全なオリジナルサイトを立ち上げなくても、95%の自由度があるshopifyが使えれば数百万円の初期費用と保守料金やサーバー代も抑えつつ運用して、数億円単位の売上でも余裕で運用できるサイトが作れます。
また小さく始めようと思えば、数十万円から始められて月額も1万円以下だって全然できちゃいます。
その最小の状態から最大の状態まで同じプラットフォームで過ごせるメリットは意外と大きくて、顧客や商品情報の移設を心配する必要がありません。通常のサイト以降ですとどうしても顧客情報が完全連携できなかったりで、せっかくの顧客リストからかなりの離脱を作る事にもなりますし、商品データも出来る出来ないがプラットフォームごとに違ったりして困ります。
また昨今はITの進化がめちゃくちゃ激しいので、急に新しい機能が出てきたときの対応力と言うのも世界最大手のプラットフォームだからこその、超絶アップデートですぐに対応したりします。日本のプラットフォームにはとても真似できない圧倒的な開発力が皆さんの力になってくれるのがshopifyです。
ぜひ最適なプランを選んでECサイトを大きく育てて行ってください。